ごじょうしゃありがとうございます
☆バスでつながる世界☆
37ページ 読み聞かせ:7分
内容
夏休み、ひとりでおばあちゃんちへ行くことになったユウタくん。
バスに乗ったが、うっかり終点まで来てしまった。
降りた先に古いヘンテコな車が停まっていて、行先をたずねると…。
ユウタくんは、バスわらしが運転するバスの車掌さんをすることになった。
発車して最初の停留所はじごくのいちょうめ。それからきつねづか⇒てんぐやま⇒
ばけねこやしき⇒かっぱぶちにちょうめ⇒つきのうらと進む。
むかしバスの運転手さんから、運転手さんが被る帽子を貰ったことを語るバスわらし。
すると隕石がバスを襲う。かろうじてハンドルにつかまったユウタくん。
運転手さんの帽子を被ると、不思議な声に導かれて地球までなんとかたどり着く。
帽子はバスわらしとユウタくんの宝物。
「おばあちゃん!ぼくね、おじいちゃんとはなしたんだ。」
感想
まずはユウタくんといいバスわらしといい、妖怪たちの表情も動き出しそうなくらい
豊かで、緻密な絵に圧巻‼
お姫ちゃんは人面魚をみつけては始終「かわいー!かわいー!」と連呼している。
流石に迫力のあり過ぎる鬼は怖がるけれど「このえ、すごいよね~。」って
関心している。特に妖怪好きの子にお勧め。
こどもの頃、絵本というとなんだかこどもが描いたような絵ばかりが目について、
納得のいかなかった時期があった。
絵本なんだからお話だけでなく、大人にはもっと真剣な絵を描いて欲しいなって
思っていた。
シゲリカツヒコさんの絵に大満足のお姫ちゃん。やっぱりそうだよね!
おじいちゃんとの思い出がないユウタくん。
バスわらしとの出会いで、おじいちゃんと繋がることが出来た。
お姫ちゃんは「ユウタくん、おじいちゃんとはなせてよかったね♪」って
あなた泣いてるじゃありませんか!
バスが大好きなバスわらしと、バスの運転手だったおじいちゃんが繋いだ縁。いいね。
「おじいちゃんのだいじなバス、ぼろぼろだけどなおしてもらえるのかな?」って
心配しながらも続けてお姫ちゃん、月のうさぎのはなしや、かっぱのはなしを聞かせて
くれる。あれ?おじいちゃんのバスだったのか⁉
こどもの想像力を掻き立てる世界は色々と楽しめる要素満載で、長持ちしそうな絵本。
だね!
こちらも素晴らしく独特↓