ちがうねん
☆大阪弁のパワー☆
32ページ 読み聞かせ:2分
内容
ちいさなさかなが逃げている。
おっきなさかなから帽子をぬすんで~海藻のジャングルまでひと泳ぎ。
途中で、カニに見られたけれどだいじょうぶ。
上手く逃げ切れたと思いきや、帽子はおっきなさかなの元に戻ったよ。
感想
お姫ちゃんは、表紙の絵をとても気に入っている。
カナダ出身、アメリカ在住の長編アニメ、ミュージックビデオ、イラストを手掛ける
ジョン・クラッセンさんの作品。
背景が黒で統一されていて、海中の世界にグッと引き込まれていく。
黒い海に、コミカルな海のいきものが登場してきて、
「『おさかなちゃんのばいば~い』に、ちょっとにてるね!」ってお姫ちゃんは言う。
おさかなちゃんの ばいば~い (世界中でくりかえし読まれている本)
- 作者: ヒドファン・ヘネヒテン,Guido van Genechten,古藤ゆず
- 出版社/メーカー: 学研マーケティング
- 発売日: 2014/01/07
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
おさかなちゃんのばいば~いは、おさかなちゃんのママがお迎えに来てくれて、
いろんなおともだちにバイバイをする、いたってハッピーな日常のお話。
打って変わって、こちらは中々シリアスな展開。
窃盗犯が登場してきて、逃走シーンが流れていく。
そして、カニに海藻のジャングルへ逃げ込んだところを目撃されてしまう。
追ってきたおっきなさかなが、カニに犯人の居所を教えてもらい帽子を取り戻す。
悪いことをしても、絶対にバレちゃうよね!ってことを印象付けてくれる。
お姫ちゃん的には、ちょっと怖くて面白いのだとか。
シンプルな作品だけれどスリルとサスペンスを味わえる?
海藻のジャングルだけが描かれたページの次に、おっきなさかなが帽子を被って
悠々と泳ぎ去る様子が出てくる。
ここで、帽子が取り戻せてよかったね!という感想よりも、あれ?
ちっさい子はどうなったんだ?という疑問が湧いてくる。
お姫ちゃんは「あ~あ。わるいことするから、たべられちゃったね。」シビアだね。
「いいや、おっきい魚にごめんなさいして、返したんだよ~。」って言い合いになる。
海藻のジャングルの中でどんなやり取りがあったのか、なかったのか。
正直オチはどうなのか、物凄く気になります。ジョン・クラッセンさん。
標準語では言い表せない、雰囲気も味わえるスルメ的作品ですね~
長谷川義史さんが同じく大阪弁で訳された、『どこいったん』と『みつけてん』も
お見逃しなく♪
もっと怖い?『どこいったん』と、いい話☆『みつけてん』