お姫ちゃんの絵本部屋

お姫ちゃんがうなった!厳選絵本をご紹介♪

ちがうねん

大阪弁のパワー☆

ちがうねん

ちがうねん

 

 

32ページ 読み聞かせ:2分

内容

ちいさなさかなが逃げている。

おっきなさかなから帽子をぬすんで~海藻のジャングルまでひと泳ぎ。

途中で、カニに見られたけれどだいじょうぶ。

上手く逃げ切れたと思いきや、帽子はおっきなさかなの元に戻ったよ。

感想

お姫ちゃんは、表紙の絵をとても気に入っている。

カナダ出身、アメリカ在住の長編アニメ、ミュージックビデオ、イラストを手掛ける

ジョン・クラッセンさんの作品。

 

背景が黒で統一されていて、海中の世界にグッと引き込まれていく。

黒い海に、コミカルな海のいきものが登場してきて、

「『おさかなちゃんのばいば~い』に、ちょっとにてるね!」ってお姫ちゃんは言う。

おさかなちゃんの ばいば~い (世界中でくりかえし読まれている本)

おさかなちゃんの ばいば~い (世界中でくりかえし読まれている本)

 

 おさかなちゃんのばいば~いは、おさかなちゃんのママがお迎えに来てくれて、

いろんなおともだちにバイバイをする、いたってハッピーな日常のお話。

 

打って変わって、こちらは中々シリアスな展開。

窃盗犯が登場してきて、逃走シーンが流れていく。

そして、カニに海藻のジャングルへ逃げ込んだところを目撃されてしまう。

追ってきたおっきなさかなが、カニに犯人の居所を教えてもらい帽子を取り戻す。

悪いことをしても、絶対にバレちゃうよね!ってことを印象付けてくれる。

お姫ちゃん的には、ちょっと怖くて面白いのだとか。

シンプルな作品だけれどスリルとサスペンスを味わえる?

 

海藻のジャングルだけが描かれたページの次に、おっきなさかなが帽子を被って

悠々と泳ぎ去る様子が出てくる。

ここで、帽子が取り戻せてよかったね!という感想よりも、あれ?

ちっさい子はどうなったんだ?という疑問が湧いてくる。

お姫ちゃんは「あ~あ。わるいことするから、たべられちゃったね。」シビアだね。

「いいや、おっきい魚にごめんなさいして、返したんだよ~。」って言い合いになる。

海藻のジャングルの中でどんなやり取りがあったのか、なかったのか。

正直オチはどうなのか、物凄く気になります。ジョン・クラッセンさん。

 

標準語では言い表せない、雰囲気も味わえるスルメ的作品ですね~

長谷川義史さんが同じく大阪弁で訳された、『どこいったん』と『みつけてん』も

お見逃しなく♪

 

もっと怖い?『どこいったん』と、いい話☆『みつけてん』

どこいったん

どこいったん

 
みつけてん

みつけてん