はくぶつかんのよる
☆ナイトミュージアム☆
40ページ 読み聞かせ:7分
内容
誰もいなくなった夜のはくぶつかん。
一匹の黄色い蝶が飛び立つ。
不思議な蝶が触れると、はくぶつかんの展示物は動き出す。
生き物も道具も鉱物も、みんな自由に舞い上がる。
そして夜明けがくると、みんなはじぶんの場所へと戻っていく。
はくぶつかんには、朝早くから多くのひとがやって来る。
黄色い蝶にはだれも気付かない。
感想
子どもに大人気の映画シリーズ「ナイトミュージアム」のような世界。
でも、キャラの濃い人間は出てこない。
フランスのリヨンにあるコンフリュアンス博物館が舞台。
川岸に佇む、ガラス張りの建造物。
化石に貝、昆虫、骨、鉱物、道具、美術品、
細かい線で描かれた絵がただただ美しい。
野生とはかけ離れた、動物たちの穏やかな表情も見ていて心和む。
こんな夢の世界へ混ざってみたい。
見慣れない動物や物に、「これなあに?」の猛攻を受けながら、
まったりじっくり読み進められる作品。
世界は不思議がいっぱい。
最寄りの博物館ってどこにあるかな?