お姫ちゃんの絵本部屋

お姫ちゃんがうなった!厳選絵本をご紹介♪

わたしたち の たねまき

☆種をまき 命を繋げる☆

 

わたしたちのたねまき: たねをめぐるいのちたちのおはなし

わたしたちのたねまき: たねをめぐるいのちたちのおはなし

 

 

 30ページ 読み聞かせ:6分

 

内容

母と子が庭にたねをまく。

様々な野菜のたね。

 

強い風もたねをまく。

色々なたねをばらまいていく。

 

鳥たちもたねをまく。

アザミのたねを食べ、たねは運ばれていく。

 

太陽もたねをまく。

エニシダのたねを温め、弾けさせる。

 

雨もたねをまく。

たねをはじき出し、洗い流す。

 

川もたねをまく。

たねを運び、小魚のえさとなるたねもある。

 

動物たちもたねをまく。

草食動物の食事で、肉食動物の狩りで、冬越しの食糧の貯蔵として。

 

人間も野原にたねをまく。

知らないうちに、たねを運んでいる。

 

みんないっしょにたねをまいてきた。繰り返し繰り返し。

 

感想

少ない線のすっきりとした、ボタニカルアートのような絵が目を惹く作品。

植物の様々な「たね」の姿に、生命の多様性を感じる。

 

庭に野菜の種を撒く親子。

種撒きというとこんな風景を思い起こす。

 

けれど、それだけじゃない。

種はいつもどこかで、色々なかたちで撒かれている。

 

綿毛を吹き飛ばす絵を見て、お姫ちゃん「わたしもたねまいてるね~」

って嬉しそう。綿毛ってつい吹きたくなるものね。

 

ものを言わないが、繰り返し生まれ進化し続けてきた

植物達の知恵(?)が感じられる。命を繋いでいくための秘策!

 

植物達の恵みを受けてわたしたち動物は生きてきた。

地球という大きな一つの庭の中で。

 

畑や山へ出て、ゆっくりと野草のスケッチをしたくなる。

ウェンディさんのような絵を描きたくなった。

命の不思議を描き留める。

 

お姫ちゃんは、野菜の名前を言い当てては得意げになった。

野草や、木々の名前はまださっぱりわからない。

 

散歩しながら教えてあげよう♪

名前を知れば知らん顔できなくなる。

いつもどこかから、親し気に目に飛び込んでくる植物達。

月並みだけれど自然を大切に、思いやりの心を持った子になってほしいから。